正しく理解する：インクルージョンの力

ブランドの未来には包括性が不可欠

繋がりが日に日に多くなっている世界では、消費者は即座に驚くほどの選択肢を手に入れることができます。インクルーシブ・マーケティングは、貴社ブランドを競合ブランドから際立たせることができるでしょう。昨今、中立的な立場は通用しなくなってきています。

調査によると、消費者はもはや取引に基づいてではなく、共通の価値観に基づいて選択するようになっています。各ブランドは、特にミレニアル世代を中心に、より高い基準を求められており、ターゲット層にとって最も重要な問題に前向きに取り組むことがますます期待されています。この傾向を過小評価することはできません。そして、少数の人々の選択を勝ち取るための象徴的な活動として脇に置いたりするものでもありません。その代わりに消費者は、ブランドのコアイメージに忠実でありながらも、劇的な変化を期待しています。

顧客にとって最も重要な包括性の側面に焦点を当てる

どんなブランドでも、その成功は顧客のニーズを理解することにかかっています。しかし、ソーシャルメディアや会話が充実した時代には、ブランドはさらに一歩進んで、ターゲット層の世界観を十分に理解し、彼らにとって何が最も重要なのかを理解しなければなりません。過度に範囲を広めて、すべての人にアプローチすることは不確実さにつながり、メッセージを弱めることになります。しかし、あまりにも狭くなりすぎると、完全に指標を外してしまうことになりかねません。手始めとして、社会でまだ不足している部分、つまり、ソリューションが変化する考え方にまだ追い付いていない部分を定義するところから始めるのが良いでしょう。

バービー人形の最新シリーズを見てみましょう。このアイコニックなブランドでは、肌や髪の毛の疾患や、よりリアルな体型、障がいを持つ人々、そして義肢までもが取り入れられ、新しい考えを超えたものとなっています。そのポイントは、大きく捉え、人間的に思考し、顧客と同じように考えることです。

多様性だけでは通用しない

ストック画像を使い多様性を加えることで、ブランドのメッセージを見直すだけで十分だと思っているなら、もう一度考えてみてください。インクルーシブ・マーケティングは、代表者としての最低限のノルマを達成することではなく、本当の意味でのつながりを確立し、顧客に世界観を共有してもらうことが重要です。

どの人にも共通している人間的なレベルで、心に響くストーリーを見つけることが目標です。誰もが人生のどこかの時点で、排除について刺々しさを感じたことがあるでしょう。誰もが生まれつき、弱者を応援する傾向を持ち合わせています。そして、共感と思いやりは、人口統計学的な線に沿ってきれいに収まるものではないことを誰もが理解しています。 

ブランドに忠実であること

ターゲット層は変化しています。洞察力が高く、情報量も豊富です。そして彼らは、不確実さ、迎合、偽善に対して素早く反応します。
多くは、手を伸ばしすぎたブランドの警告を物語っています。ミレニアル世代の大変身を試みたものの、コアな顧客層を引き付けることはほとんどできず、ましてや拡大することはできなかったのです。ツイッターでトレンドとなっている最新のニッチな話題に飛びつくのではなく、貴社ブランドに忠実なメッセージに焦点を当てましょう。

反発や誤りを避けるための最善の方法とは？ターゲット層に最も近く、彼らの視点を正確に理解できる人物を雇用する、またはそのような人物に相談し、模範を示してリードしていきましょう。貴社のダイバーシティ＆インクルージョン（D&I）ポリシーが、インクルーシブ・マーケティングに伴って増すであろう厳しい監視に耐えられるようにしましょう。求める価値観に沿って歩んでいないと、大規模なPRストーリーで裏目に出てしまう危険性があります。

可能な限り高いレベルで、思い切り

インクルーシブ・マーケティングは、効果的に使用することで、大きなインパクトを与える可能性を秘めています。例えば、視覚障がい者のアクセシビリティとインクルージョンを高めるメッセージは、直接影響を受けた人や、その友人や家族など、より大きな輪に触れることができます。同時に、気づきと共感のメッセージを促進し、真の意味で変革をもたらす普遍的な価値観を伝え、絶えず変化する可能性の海の中であなたのブランドが繁栄することを確かにします。歌詞にあるように：「泳ぎ始めた方がいい、さもなければ石のように沈んでしまう。」