NFTはデジタルマーケティングの次の波となるか?

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デジタルアート作品にクリスティーズで6900万ドルの値が付けられたり、ジャック・ドーシーがツイートを290万ドルで売却したりと、ここ最近世界を席巻している3文字の言葉、NFT。いまだ発展途上の技術ですが、NFTとその基盤であるブロックチェーン技術がビジネスの未来を根本的に変えると多くの人が考えています。今回は、ブランドにとってのNFTのポテンシャルをデジタルマーケティングの領域から探ってみたいと思います。

NFTとは、ノン・ファンジブル・トークン(非代替性トークン)の略です。容易に交換できるファンジブル・トークン(代替性トークン)とは異なり、非代替性トークンは固有のプロパティによって定義されたデジタルアセットで、交換することはできません。NFTはブロックチェーン上に作られるため、個々に固有の所有権証明書を備えており、そのデータはセキュアに分散化されています。「スマートコントラクト」を採用しており、その構造によっては再販のたびにクリエイターにロイヤルティーが還元されます。

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NFT導入の第一波は、デジタルコレクターズアイテムが中心です。NBA Top Shotは最も成功した例の一つでしょう。このプラットフォームではファンがシリアル番号の付いたハイライト動画を売買したり交換したりできます。物理的なトレーディングカードシステムの電子版です。例えば、レブロン・ジェームズのハイライトは20万ドルで販売されました。プラットフォーム全体では3億800万ドル以上の売上を記録しています。

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NFTをきっかけに、多くのブランドがデジタル・コレクティブルに参入しています。ファストフード大手のマクドナルドとタコベルはいち早くNFTを利用したキャンペーンを展開し、“デジタル ビッグマック”や“タコ アート”を販売しました。

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デジタル・コレクティブルやバーチャル・オーナーシップは、ミレニアル世代とZ世代に受け入れられるのでしょうか?答えはイエスです。NFT分野初のラグジュアリーブランドであるRTFKT(アーティファクト)は、バーチャルなスニーカーがオートクチュールと同じ価格で販売されるなど大きな成功を収めています。ケリング傘下のパワーブランドであるグッチも、間もなく独自のNFTを発行すると言われています。

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それでは、デジタルマーケティングの観点から見た場合、どのようなことが言えるでしょうか?

1.NFTは、ファンベースとダイレクトにつながる手段と捉えることができます。オーナーシップは強力なアイデアです。顧客とブランドとの間に密接な関係を築くことができます。例えば、NFTであればミュージシャンはストリーミングプラットフォームを介さず自分の楽曲を直接ファンに販売することができます。

2.NFTはJPEG、GIF、3Dアニメーション、VRなどデジタルであれば何でも可能です。ブランドは物理的な製品やサービスにとどまらず、バーチャルな製品を提供することができます。

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3.NFTは輸送コスト、製品の欠陥率、保管コストといったビジネスのフリクションを排除します。目的によっては優れたソリューションとなり得ます。ラグジュアリーブランドは単にモノを売るのではなく、ブランドそのものを売ることで成り立っています。それならば、バーチャルに販売してもよいはずです。

NFTに関心をお持ちの方、ビジネスにブロックチェーン技術の導入をご検討の方は、お気軽にお問い合わせください。デジタルマーケティングの新時代に一歩先を行くお手伝いをさせていただきます。

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